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2018/01/08

当院の鍼はなぜ不快になりづらいのか

鍼には太さにより、02番(0.12mm)から8番(0.30mm)までとなっています。

当院に新規で来院される患者様には基本的に01番(0.14mm)か1番(0.16mm)を使用しております。

鍼治療を不快に感じるケースには2パターンあります。

1そもそも鍼などの侵害刺激に対する閾値が低い

2血管、神経、骨に鍼が当たっている(筋肉があまりにも硬くなっている場合にはどんなに細い鍼を使用しても血管や神経に当たってしまうこともある)

※認知覚や鍼特有のズーンとくる単純な響きは、適切な刺激なのでこれを不快と思われる場合には無刺激の鍼治療もありますのでおっしゃってください。

3番(0.20mm)から8番(0.30mm)までの鍼では、血管や神経に当たりやすく、骨に当たったときも強い鋭い痛みを出してしまいます。血管や神経に鍼が当たると非常に不快な痛みが出てしまいます。

この不快な痛みというのは厄介で、この不快な痛みを『鍼の響き』と勘違いしてしまうことが多いのです。

意味のない不快な痛みを響きと捉えてしまうと、辛いだけで改善には全くつながりません。

最近の研究では、2番までの太さの場合には血管や神経に当たりづらく、3番以上では容易に当たるということがわかっています。

ですから当院の初診では02番もしくは1番の鍼を使用するのは正しいということです。

もちろん、2回目の治療以降、適切な刺激量というのをひとりひとり探っていきながらの治療となるので、3番や5番の鍼に変えていくケースもございます。

当院では患者様に安心して施術を受けていただきたく細めの鍼からスタートするというわけでございます。

改善するのに太いも細いも関係ありません。

適切な刺激を適切な部位に入れていくことが重要です。

適切な刺激というのは『認知覚や響き』のことです。

原因部位や悪い部位に鍼が当たるとこの認知覚や響きが必ず出ますから。

ただ、最近の研究では血管近く、神経近くのトリガーポイントに鍼が当たると血管・神経に鍼が当たったときと同じ刺激を患者様は感じてしまうケースがあるとわかっています。

なので、不快な感覚を100%防ぐことは難しいです。

まぁとにかく鍼治療は受けてみたいけど怖い!でも受けてみたくて来院したという患者様がほとんどですので、こちらとしては心地よく治る鍼治療を心がけていくのみであります。

 


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