1. HOME > 
  2. 院長ブログ > 
  3. 出会いに偶然は無い
2024/12/19

出会いに偶然は無い

出会いとは偶然ではありません。

それは、出会うべくして出会うものです。遅かれ早かれ、必然の結果として訪れるのです。

初めての出会いも、別れて再び出会うのも、すべてに意味があります。

私は12年前、国立おざわ鍼灸整骨院を辞めて開業しました。それと同時に、院長である小沢国寛先生とも別れました。しかし、その別れ方は決して良いものではありませんでした。

当時の私は、こう思っていました。

「自分は小沢先生とは考え方が違う」

「自分には自分のやり方がある」

今でもその気持ちは鮮明に覚えていますが、今になって思うと、それは間違いでした。ただ自分を正当化し、目を背けていただけの逃げだったのです。

それでも、当時の私にはその道しかありませんでした。私は家庭を持ち、子供を育て、家族との時間を何よりも大切にしたいという思いを持ち続けてきました。

そのため、開業してからの10年間は家族との時間を優先し、自分の気持ちに正直に生きてきました。それが私の本心でした。

ここ数年、子供たちが成長し、家族と過ごす時間よりも、「父親の背中を見せる」ことが重要な時期に入ったと感じていました。仕事にも力を注ぎ始めていたそんな時、小沢国寛先生から突然ご連絡をいただきました。そのお誘いは、まさに絶妙なタイミングでした。偶然ではなく、明らかに「今だ」という必然の瞬間だったのです。

再びの出会いは必然

別れて再び出会うのも必然です。遅かれ早かれ、訪れるべきタイミングで出会うのです。いつでも良いわけではなく、必要な時に訪れるものです。

再会時、先生からはこんな言葉をかけられました。

「お前、なんとなく生きてないか?」

その言葉にドキッとしました。もちろん、なんとなく生きているつもりはありません。でも、「頑張ってはいるけれど、このままでもいいかな」と思っていた自分がいたのも事実です。

「ああした方がいいかな」「こうした方がいいよな」……頭で考えれば考えるほど動けなくなる、そんな自分がいました。

そんな私に、小沢先生は「世界一厳しい山の研修がある」と話してくださいました。その話を聞いた瞬間、私の頭はもうその「山」に向かっていました。そして実際にその山へ足を踏み入れることになりました。

山での経験

何をするのかも知らされないまま、山への道中は不安でいっぱいでした。途中で見た海さえ灰色に見えたのを覚えています。笑

研修施設に着き、されるがままに過ごした2泊3日の研修。そこで私は偽りの自分をすべて捨ててきました。そして、こう決意したのです。

「これからは感性で生きよう」

「紛れもない自分を生き切る」

これからの人生、自分自身と向き合いながら、誰に何を言われようとも、自分の感じたままに生きようと思っています。それが私にとっての新しいスタートです。

患者様の中には、この変化を不快に感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも、それでも構いません。信頼して来院してくださる方を私は何よりも大切にします。

出会いも別れもすべて必然です。1回で来なくなる方も運命なら、久しぶりに訪れて通い続けてくださる方も偶然ではありません。理屈は必要ありません。

皆さまとは遅かれ早かれ出会う運命なのです。

1回で来なくなる方も運命。

久しぶりに来られてずっと通ってくださる方も偶然そうなったのではありません。

理屈なんて要りません。

向き合うことの難しさ

山に行く前、現・国立おざわ鍼灸整骨院のスタッフが手紙をくれました。彼らも山を経験した仲間です。今では家族同然の存在です。

ただ、山を経験したからといって、人間が急に「すごい」ものになるわけではありません。山で得られるのは、自分自身と向き合う力です。そして、自分と向き合うことは決して楽ではありません。むしろ苦しく、辛いものです。

副院長の山口君も、今まさに苦しんでいるはずです。でもそれでいいのです。それが本当の自分だからです。

これから小沢先生とは一生の付き合いになるでしょう。お酒を飲む機会も増えると思いますが、一番嬉しいのは酒の好みが100%一致していることですね。笑

 

最後に

このブログはウイスキーを飲みながら書いているので、少しまとまりがないかもしれません。申し訳ありません。笑

私もまた、大切な人をあの「山」に送りたいと思っています。それはあなたかもしれません。