─“つらさ”の正体に迫る、専門家の視点から
■ 肩こり=筋肉の問題?それ、本当に正解?
「肩がこるのは筋肉が硬いから」
「マッサージでほぐせば楽になる」
…そんなふうに思っていませんか?
実はそれ、半分だけ正解です。
筋肉の硬さと“つらさ”は、必ずしも一致しません。
「筋肉がほぐれたのに、まだつらい」
そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
■ 例えて言うなら…
ちょっと想像してみてください。
ある人が、肩のこり具合を【10段階中の7】としましょう。
そして、本人が感じている「つらさ」は【10】。
ここで施術を受けて、筋肉の硬さが【3】に改善されたとします。
それでも、感じている「つらさ」が【10】のまま残る――
こんなことが、実際に起こるのです。
■ なぜそんなことが起きるのか?
答えは、“脳”にあります。
実は「つらい」という感覚は、筋肉そのものではなく、脳が感じているもの。
脳には、さまざまな情報をフィルタリングする働きがあります。
・仕事や人間関係などのストレス
・過去の体験や記憶
・睡眠不足や食生活の乱れ
こうした“背景”によって、脳のフィルターが敏感になり、痛みや不快感を強く感じやすくなるのです。
■ 肩こり治療に必要なのは「筋肉×脳」のアプローチ
肩こりを本当に改善するためには、
ただ筋肉をゆるめるだけでは不十分です。
必要なのは、
🔹 筋肉の状態を整えること
🔹 脳の「つらさの感覚」に働きかけること
この両方にアプローチすることで、
「こりは軽くなったけど、まだつらい」状態を抜け出すことができます。
■ 当院の治療が目指すのは、“つらさの本質”へのアプローチ
当院では、
身体だけでなく「感覚の受け取り方」まで見つめ、
心身のバランスに働きかける施術を行っています。
✔︎ 鍼やお灸による神経系へのアプローチ
✔︎ 自律神経の調整
✔︎ ストレス耐性を高めるケア
など、つらさの背景にある“見えない原因”にこそアプローチします。
■ 最後に
肩こりや首こりは、「感じ方」まで含めた身体全体の反応。
筋肉だけを見ていては、本質にはたどり着けません。
もしあなたが、
「いろんな治療を試しても良くならない」
「マッサージしてもすぐに戻ってしまう」
そんなお悩みを抱えているなら、
一度“感覚のフィルター”という視点から見直してみてください。
あなたの「つらさ」に、
本当に必要なケアが見えてくるはずです。
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