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2017/07/28

肥厚した腱を治すことが腱鞘炎には重要

手首が痛い=腱鞘炎ではないということを最初に述べさせていただきます。

肥厚した腱を治すことが腱鞘炎には重要というタイトルで始まっていますが、一般的に手首が痛い=腱鞘炎であるため、わかりやすいタイトルにしています。厳密に言えば、肥厚した腱や腱鞘を治すことが手首の痛み改善には重要ということになります。

手首が痛い=腱鞘炎と9割の人は信じていると思います。

では腱鞘炎とはなんでしょう??名前の通り、腱鞘の炎症です。腱鞘とは手関節・足関節まわりの腱を保護し、滑らかに動かすために鞘状に腱を覆っているものです。

ということは、腱鞘炎は足にも起こるのです。驚きじゃないでしょうか??

その腱鞘に炎症が起きていなければ腱鞘炎ではないのです。

ですので、手首の痛み=腱鞘炎とはなりません。腱に炎症があれば腱炎となるわけです。

炎症とはどういうことでしょうか?

炎症の五大徴候

1.発赤2.発熱3.腫脹4.疼痛5.機能障害

1の発熱に関しては腱鞘炎や腱炎程度では起きませんが、炎症の徴候のひとつです。

炎症はわかりやすく言えば、火事です。

火事は損傷部位で、炎症は消防車や消防隊が消火活動を行っている状態です。

消防車(白血球など)が患部を治している状態と言えます。

このように身体には患部を治すシステムが備わっているのですが、炎症の中の3.腫脹については炎症が終息しても治らずに残ってしまうケースがあります。

消火活動が終わっても、焼けた家は取り壊したり、修復する必要がありますよね?

腫脹が残ってしまうというのは、消火活動後の処理ができずに残っている状態と考えていただければと思います。

本来、炎症反応は長く続きませんが、腫脹だけ治らずに痛みが慢性化するということがよくあります。

この腫脹が記事テーマの肥厚のことです。

こういった特徴があるため、手首の痛みについては患部を治すとともに肥厚してしまった腱や腱鞘を早く治していく必要があります。

このように手首の痛みは単純ではなく複雑です。

手首の痛み=腱鞘炎と一言では説明できないのです。

複雑であるがために放置すればするほど治りにくくなってしまいます。

腱や腱鞘炎の肥厚は触ればすぐにわかります。

触ってみて、明らかに腫れている感じがある場合には早急に治療が必要です。

当院のWEBサイトに行き着いた方は是非ともご相談くださいませ。

 


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