これが大腿神経です。
大腿部全体(特に近位外側)の痛みの患者様が来院しており、痛みに対してアプローチしていましたが、痛みはほぼ消失し、残った痺れに絞ってアプローチを開始しました。
大腿神経付近の筋膜の癒着へアプローチするのですが、これはかなりの難易度で、エコー無しでは難しいアプローチになります。
なぜなら大腿動脈がほぼ密着している状態で走行しているからです。
むやみに鍼を動かすと血管損傷も考えられます。
アプローチには太い鍼が最適ですが、太くなれば血管損傷のリスクが高くなります。
細い鍼だとコントロールが難しくなります。
エコーガイド下では、血管を避け的確に神経ギリギリにアプローチすることができます。
大腿神経は腰椎の近くにもあるので、大腿動脈近くの大腿神経アプローチで改善が弱い場合には、大腰筋近くにもアプローチが必要になります。
ちなみに坐骨神経や橈骨神経、腓骨神経などはアプローチが簡単な神経です。
腓骨神経なんかはむしろ体表からの触診も可能ですからね。
鍼灸師も神経を診ないといけませんね。
痺れ治療はお任せください。
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